原点にして頂点
十五祭、名古屋最終日。ナゴヤドームを出て、私は直感的に思った。
村上さんこそ私にとって好きなアイドルの原点にして頂点であると。
私は今年で村上さんのオタクを始めて5年になる。いつ、何をきっかけにして村上さんを好きになったかは分からない。けれど、大倉担の姉に薦められて『月曜から夜ふかし』やMV、ライブDVDを見続け、ふと気づいたら既に村上さんのトリコだった。
2014年、冬のことである。
好きになった理由こそ覚えていないというか、分からないけれど、5年オタクを続けると“好きなところ”というものはたくさんあげられるようになった。
頭の回転が早い。
歌声の高音が綺麗。
ダンスが繊細。
ターンがえげつなく綺麗。
体の70%は脚だろ!と思ってしまうぐらい脚が長くて、スタイルがいい。
周りをよく見てその場に応じた行動ができる。
MC担当でしっかりしていそうなのに信じられないぐらい天然なところ。
あげたらきっとキリがない。私はこの5年間でそれほどまでに村上さんのことを好きになっていたのだ。
村上さんは私にとって初めて好きになったアイドルであり、自担だった。今の私は関ジャニ∞とKing&Princeを追いかけ、他のグループも大好きな立派なジャニオタとなっているが、私をジャニオタにしたのは村上さんだ。
村上さんは私にとってアイドルの原点であり頂点なのだ。
岸くんも好きだ。永瀬くんも好きだ。
でも、やっぱり1番は村上さんなのだ。
自担のことが好きすぎて辛い気持ちを初めて感じたのは村上さんに対してだった。
ライブで「ああ明日からも頑張ろう」と初めて思わせてくれたのは村上さんだった。
「この人のこの歌い方が好き」と細かく歌を聞くようになったのは村上さんの声を好きになったからだった。
ダンスに素人ながら少しだけ詳しくなったのは村上さんのダンスがどうしてそんなに綺麗なのか知りたくなったからだった。
アイドルというものに興味を持ったのは村上さんを好きになったからだった。
うまく言葉にできなくて、本当にもどかしいのだけれど、一言で表すのならば村上さんは私にとって「アイドルの頂点であり原点」なのだ。
こんなにも好きになったのは、こんなにもいろんな感情を教えてくれるのは、こんなにも私の心を動かすのは村上さんが初めてだった。
けれど、誰がなんと言おうと、私の中の「トップオブアイドル」は村上信五なのだ。
これだけはこれから先も揺るぎようのない事実で、私の軸で、私の心の拠り所なのだと思う。